<設定資料集編 その1>

職業に貴賎なし。高らかにうたいあげ、僕は進学塾の正社員となった。十時に出社しながらにして、日々の業務から解放されるのは夜九時半、あるいは十時半。週休二日、守れる日がくることを願いながら、毎日毎日変わらぬ日々をおくる。行きたい人とではなく、付き合いで飲みに行くようになった。愛想笑いになれた。使えない非常勤講師に笑いかけ、お互いがお互いを憎むこの構図。不毛な、とてつもなく怠惰に満ちた生活だ。ルーチン、フローチャート、カリキュラム、生徒が消化したもろもろが、僕にとっては、何の意味もないのだ。このキチ○イ。

セックスばかりしている。友人いわく、あの人とはやりたくない、とのこと。だからたぶん、かわいくないのだろう。そのくらいわかる。かわいいか否かくらい、わかる。が、もはやそんなことは言っていられないのだ。毎日毎日働いて魂の半分抜け落ちた身体を、セックス以外のなにが救ってくれよう。救われた設定。斑鳩が往く。

疲れてるから上になってくれ。
君の疲れ以上に僕は疲れている。
君を信じる俺を信じろ。

このままだと振られてしまう。そんなことは別にいい。もっと重大なことが起きた。27歳の人の件だ。教育実習やら採用試験やらが終わるまでは遊べないはずだったが、なんだこれは。僕を差し置いて飲み会に参加しているではないか。呼ばれたときは、ちょうどセックスしていて行けなかった。非常に悔やまれる結果。バチが当たったとしか思えない。ちゃんとしないといけない。これじゃあ27歳の人と付き合うまでのつなぎじゃないか。つなぎだとか駆け引きだとかに興味のないふりをしながら、結果として、している。やりたいことがわからない。27歳の人と付き合いたいというより、僕は27歳27歳いいたいだけなのではないか。確かに27歳の人を好きになるのは、度胸もあってかっこいいと思う。僕はかっこつけるのが大好きなのだ。世間一般の「かっこいい基準」から離れたところで、僕は僕をかっこいいと思っていたいのだ。一般にこれを、ひがみ根性という。天才になんかなりたくないんだよ! わかるかな君?

『肉体の悪魔』より
自分との類似を見分ける本能だけが、真実の導きの糸になる。だが、粗野な精神の持ち主はいつでも表面的に同じタイプしか見分けられず、そればかり追いかけるので、社会の中では道徳的に無難な人間だと思われる。

今付き合っている彼女の、就職先が決まった。食品会社で社長の秘書をやるらしい。よくもまあボールペンをアソコに入れながら就職できたもんだと思う。それだけ親のコネってのはすごいんですね。いやあ、ボールペンがシャーペンに変わるはずだったんですけどね。出てきたのはドロドロした液体でした。

数学が楽しくなってきた。群・環・体のうち、環まではイメージできるようになった(はず)。体はよくわからんね。演習をもっともっと積まないといけない。サイエンス社の基礎的な演習本が超使える。講義のペースじゃ勉強できない。早すぎたり遅すぎたり。

世界を呪ってばかりだ。

コメント

nophoto
ひびき
2008年4月27日15:31

skbのころから楽しみに見ています。

土管
土管
2008年4月28日3:49

ありがとうございます。
コメントがもらえるものだとは思っていませんでした。
週一くらいの閲覧で今後ともよろしくお願いします。

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