息の熱くなる酒が好きだ。輝ける未来を信じている少女が好きだ。ゆえに、その少女がその酒を注いでくれたなら、無上の悦びを得られるだろう。起こりえないとは思わない。いや、むしろ、思えないことにしている。いわゆる設定というやつだ。

仕事をしたいとは思わない。
ああ、一種の設定ではないか。

どうしたいもこうしたいもない。何もしたくない設定のくせに、よくもまあ色々できるよな。やってから文句を言うくらいなら、ああ。

本屋へ向かう途中、ごみ捨て場を通る。半透明の袋から、缶ビールがのぞいていた。エビスだ。僕のうちの近くだと、発泡酒が多い。不味い酒を我慢して飲むことになるくらいなら、そもそも。

こうもやってられなくなるのは、なにか原因がある気がする。最近仲のいい社員さんに、泣きたくならないのか聞いてみたい。が、本当に聞いたら、侮辱したことになるし、僕が泣きたがっていると思われてしまうから、いつも通り話を合わせるのだ。内心に興味などない。お互いであったら、それがいい。ですよね。

読み返しても、何がいいたいんだか、よくわからない。昔書いていたときは、わかったつもりだったのか。おかしいのは俺か。否か。

頭おかしいって言うけどさ、お前がおかしいのかもしれないわけよ。2000歩ゆずって断言はしないでやるけども、自分がおかしいか否か、ちょっとは疑ってみようぜ。自分が天才だとしたら、(ひがみかもしれないが)これほどつまらないことはない。第一、話し相手がいないではないか。さびしき論点のすりかえ。

明日の夕方までに牛乳とお茶を飲み尽さねばならない。これから20時間後とすれば、3000mlあることからして、1分間に2.5mlずつ飲むわけだ。うそだろ。きついよ。

実は先週キムチ鍋をしたわけで、もう近年まれにみる鍋ブーム。ギネスビールのグラスも手に入れたし、やってらんない。祭りの後始末だるい。鍋でかい、器多い、ああ! それでも帰ったら洗うあたり、俺って偉いよね。もてないのは仕方ないが、なんで結婚できないのかわからん。

猫のおしっこが臭い。というのも、猫を飼ったのだ。二週間になる。つけた名前(らんぷ)は、未だ無視されたままだ。らんぷ、らんぷ、人指し指を振る。鼻を近付けるも、なんでもないことに気付いたのか、すぐ飽きて寝床に戻った。冬休みが終ったら、取り返さないとまずいな。ジャージの上のらんぷ。まあいいや。新しいの買おう。

ジャージの購入を思い立った瞬間、まさにその瞬間、今日が吉日となったのである。長い下積みが終わった。もう同世代の成功者に怯えなくていいんだ。明日から何をしよう。吉日が独立でもない限り、明日の吉日は望めない。猫がかわいい。

僕のが一番だ。もし血統書を自慢するスネ夫が現れて、実際に血統書がついていて、しかもかわいかったら……ああ、どうしよう。僕が馬鹿みたいじゃないか。自分の子供を特別だと信じ、疑わない大人と同じだ。いや、僕は、この際だからはっきり言わせてもらうけれども、僕の猫は、僕の特別な存在なんだ。悪いけどさ、全部興味ないよ。思い込んでる人を否定するなんて、いったい誰ができるんだい? 僕のらんぷ!

呼んでも来ないくせ、部屋が寒いときに限って、机づたいに寄ってくる。今度だけだからな。

毎回これだ。いつの日も僕は、らんぷの好きなようにさせるだろう。

前夜祭が盛り上がるにつれ、本来の祭は勢力を失った。もはや本来の祭は前夜祭の後夜祭となったわけである。しめやかに、おごそかに。新たな前夜祭が再び前夜祭を生み、世界一巡、ここに(中略)。ちょっと前の話になるけど、甲府でほうとう鍋食った。あのビューカードで当たるやつ。まるきり味噌煮込みうどんだったからびっくりしません。味噌をジャガイモに塗ると、死ぬ。鰻にマーガリンを塗ると、パンに挟んで死ぬ。適材適所だ。居場所がない。

本をよく読む。青春ものも結構まじっている。50ページごとにしおりを挟み、唸る。何で俺じゃないんだ。何で俺じゃないんだ。羨ましい。あいつに、あいつに、あいつが、途方もなく羨ましい。本当は羨ましかった、と、今さら気付いた。俺も彼女が欲しいよう。ちょっと頭の弱そうな、茶髪の彼女が欲しい。すごーい! それいい
ねー! 虚構妄想の類、登場人物になるための努力が足らない。

マガジンにカイジが始まってた。世界の王を決めるらしい。そんなんばっかだ。これまた羨ましい。オナニーは好きですけれども、今までの幾千発は、精子の無駄づかいだった。数を打っても当たらない如何。

そろそろ真面目な話をしましょうか。

ついに気がついてしまった。僕には理系の興味がない。理系単科大学へ入学したものだから、てっきり、興味、あるいは関心、果てに才能があると思い込んでいた。行き止まりで後ろを向かないようなもの。空をさまように似た表情。ふらふらと塾講師で小金をもらう。評価されているか、確証を求めたがる。隠居したい。いつ悪いことをしたんだ。ねずみ返し。先々への不安ばかりがつのっていく。研究者には、なれません。就職なんか、できません。したくありません。現在進行で非生産的な生き方。街行くすべてがうらめしいのは、僕だけではないはずだ。

気付きの契機。これは近ごろの学期末試験だ。まず、勉強する気が起こらない。ほぼすべての試験を、幾月か前の、勉強していた頃の残りカスで受けきった。当然、できない。勉強すればできる、とかじゃなくて、できない。勉強できないし、今まで勉強してきたと思っていたこともできない。今後、同窓生たち多数の価値観に符合する生き方は、もうできない。うらやまないこと。かくれること。たえること。思いつく解決策はやりたくないことばかりだ。やりたくないことをやらずに済ませられる日は、いつくるのか。本当にやりたくないことを発見するためには、どうすればよいか。本当にやらないようなやりたくないことさえあれば、ただその点においてだけは、他人を納得させることができるはずだ。死にたくない。

・周りの者を馬鹿と断定することにより自分を引き上げる古典的な手法

・自分の価値を熟慮することにより得られるある種の喜び

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